観光客は来れば来るほどいい、とは限らない

地域の観光振興にほんの少し足を突っ込んでいる人間として、「観光客は来れば来るほどいいもの」とは限らない、というのを感じるときがあります。もちろん、閑古鳥が鳴くよりたくさんの方に来ていただいて地域を楽しんでもらうことは大事です。
ですが、たとえば福岡県篠栗町の"インスタ映えするラクウショウ"で一躍人気になった九大の森は、マナーの悪い観光客が立入禁止区域に立ち入る・ゴミのポイ捨てが増えるなどした結果、せっかくの綺麗な森に注意看板を増やさざるを得なくなったり、大型観光バスが道に停車して渋滞が起きるなどして社会問題になっています。

新島・式根島も、80年代には「ナンパ島」として若い男女に人気を博しましたが、浜辺に使用済みのゴムが大量放棄されていた、という逸話があります(真偽はともかく)。一応書いておきますが、今現在はその跡形もないきれいな砂浜です…。

 

観光客が大量に来ることは、もちろんいい面も多いですが、悪い面が大きくなると、そこに生活する人の暮らしや、生態系にも影響が出てくる可能性があります。
とにかくいっぱい来ればいい、オールオッケーみんなハッピー、というものでもないのです。そういう点では、観光というのは非常に繊細な産業だと思っています。観光客を劇的に増やすよりもじわじわと増やす、もしくはリピーター率を上げていくほうが、何かと弊害が少ないのかもしれません。